映像の撮影現場で一番時間を食うのは、「このカット、どう撮ればいいんでしたっけ」という確認作業です。絵コンテが1枚あれば、その会話は起きない。ブランド映像を制作するすべてのチームに、絵コンテを描く習慣を持ってほしいと思っています。

絵コンテとは何か

絵コンテ(ストーリーボード)は、映像の各カットを順番に並べた設計図です。1コマ=1カットが基本で、カメラアングル・被写体の位置・台詞・カット尺を記載します。完成度の高いイラストである必要はなく、棒人間でも構図が伝わればそれで十分です。重要なのは「何を、どの角度から、どのくらいの時間映すか」が明確になっていること。

絵コンテがないと何が起きるか

絵コンテなしで撮影に入ると、現場でディレクターとカメラマンが「このカットはどうしますか」と毎回確認することになります。15秒のCMでも、カット数は10〜20になります。1カットあたり5分の確認が発生すると、それだけで1〜2時間が消えます。さらに、後から「このカットが足りなかった」と気づいても、撮り直しのコストは大きい。

ブランド映像に特有の絵コンテの注意点

商品紹介や採用動画など、ブランド映像には「見せたい情報の優先順位」があります。絵コンテを描く前に、「最初の3秒で何を伝えるか」を決めておくことが重要です。視聴者がスキップするのは最初の5秒以内。その5秒のコマを最初に設計し、残りのカットをそこから逆算して並べると、全体の構成が整理されます。

絵コンテの描き方:最低限の要素

A4用紙を6分割し、各マスにカットの概略を描きます。各コマの下に「カット尺(秒)」「カメラの動き(固定・パン・ズーム)」「台詞またはナレーション」を書き添えます。色は不要。鉛筆で十分です。これだけで、撮影チームへの指示書として機能します。

外部に依頼するタイミング

自社で絵コンテを描くリソースがない場合、または「描いてみたが現場に伝わらない」という経験をした場合は、外部のストーリーボード制作者に依頼するのが現実的です。MeshBlendでは、ブリーフから5営業日以内に初稿を提出します。まずは過去の制作サンプルを参考にしてください。

絵コンテは「うまく描く」ものではなく「正確に伝える」ものです。まず自分で描いてみて、それでも伝わらないと感じたときに相談してください。